AWS Migration Hub

クラウド移行を見える化する「指揮所」サービス

AWS Migration Hubって何?

AWS Migration Hubは、 オンプレミス環境からAWSクラウドへの引っ越し作業 を管理する中央指揮所です。複数のシステムの移行状況を一目で確認できるダッシュボードを提供し、移行プロジェクト全体を「見える化」します。

システムの引っ越し作業は複雑で、様々なツールや作業が必要ですが、Migration Hubはそれらを 一元管理 して、移行プロジェクトの成功をサポートします。

移行・転送の技術構成図 システムの引っ越し作業は複雑で、様々なツールや作業が必要ですが、Migration Hubはそれらを一元管理して、移行プロジェクトの成功をサポートします。12個のコンポーネント(矩形)、矢印や接続線で構成された図。11個のラベル付き要素を含む。 現在の環境 Webサーバー データベース アプリケーション AWS環境 EC2 RDS Elastic Beanstalk Migration Hub 移行の管理・監視 移行進捗 60%

たとえるなら「引っ越し指揮所」

Migration Hubは、会社の大規模な引っ越しを管理する「引っ越し指揮所」のようなものです。

事務所や工場など複数の施設を一度に引っ越しする場合、それぞれの進捗状況を把握し、全体を調整する「引っ越し指揮所」があると便利ですよね。Migration Hubはクラウドへの引っ越しを管理する「指揮所」として機能します。

ポイント: Migration Hub自体は荷物を運んだり(データを移行したり)しません。それは他のAWSサービスやツールの仕事です。Migration Hubは全体の進捗管理と調整を担当します。

Migration Hubがない場合と、ある場合の違い

Migration Hubなし
⚠️

個別のツールごとに確認が必要で、全体の進捗が見えない

  • ツールごとに別々の管理画面
  • 全体の進捗が見えにくい
  • 問題があっても気づきにくい
  • 手作業での状況確認が必要
Migration Hubあり
👍

一つの画面で全体の進捗状況を一目で確認

  • 一元的なダッシュボード
  • 全体の進捗を可視化
  • 問題を早期発見
  • 自動的な状況追跡

Migration Hubの簡単な仕組み

いまのシステム環境

🖥️
Webサーバー
💾
データベース
📊
アプリケーション

新しいAWS環境

🖥️
EC2
💾
RDS
📊
Elastic Beanstalk

Migration Hub

移行状況を一元管理・監視

ダッシュボード

Webサーバー 100%
データベース 60%
アプリケーション 20%

Migration Hubの役割

Migration Hubは、様々なAWSの移行ツール(引っ越し作業の実行部隊)と連携して、それらの 動きを一元的に把握・管理 します。移行状況を「見える化」することで、問題の早期発見や全体進捗の管理を容易にします。

Migration Hubの4つの主な機能

1

発見

今あるシステムを自動的に調査して、何があるかを洗い出す

2

グループ化

関連するサーバーやデータベースをひとまとめにして「アプリケーション」として管理

3

移行追跡

移行作業の進み具合をリアルタイムで追跡・可視化

4

一元管理

すべての移行作業を一つの画面で管理・監視

よくある勘違い

Migration Hub自体は移行作業を「実行」するツールではありません。実際の移行作業は、Migration Hubと連携する他のAWSサービス(AWS DMS、AWS SMS、AWS Application Migration Serviceなど)が行います。Migration Hubはそれらの作業状況を「管理・監視」するサービスです。

Migration Hubのメリット

見える化

複雑な移行プロジェクトの全体状況を一目で確認できる

例: 30台のサーバーを移行中でも、どれが完了していて、どれが進行中かを一画面で把握できる

早期発見

移行の遅れや問題を早い段階で発見できる

例: データベース移行が予定より遅れていることにすぐ気づき、対応できる

簡単操作

専門知識がなくても、進捗状況を確認できる

例: 技術担当でなくてもプロジェクト全体の進捗を把握可能

連携サポート

様々な移行ツールと自動的に連携する

例: AWS DMSでデータベース移行を行うと、その状況が自動的にMigration Hubに反映される

Migration Hubと一緒に使うAWSツール

Discovery Service

現在のシステムを自動的に調査するツール(引っ越し前の棚卸し担当)

Database Migration Service

データベースを移行するツール(データという重い荷物の運搬担当)

Server Migration Service

サーバーをそのまま移行するツール(大型家具の運搬担当)

Application Migration Service

アプリケーションを丸ごと移行するツール(引っ越し作業の総合担当)

重要ポイント

これらの「作業担当」ツールがそれぞれの移行タスクを実行し、Migration Hubがそれらの進捗を一元的に管理します。各ツールの詳細を知る必要はなく、Migration Hubのダッシュボードで全体状況を確認できるのがメリットです。

Migration Hub の使い方(超初心者向け)

1

Migration Hubにアクセス

AWSコンソールからMigration Hubにアクセスし、「ホームリージョン」を設定します。

ヒント: ホームリージョンは一度設定すると変更できないので、システムを移行する予定のリージョンを選択しましょう。

2

現在のシステムを調査

AWS Discovery Service等を使って、現在のシステム構成を自動的に調査します。

ヒント: エージェントをインストールするだけで、自動的にサーバーやアプリケーションを検出してくれます。

3

アプリケーションを作成

関連するサーバーをグループ化して「アプリケーション」として登録します。

ヒント: 例えば「会計システム」のような単位でグループ化すると管理しやすくなります。

4

移行ツールを連携

AWS DMSやSMSなど、実際に移行を実行するツールをMigration Hubに接続します。

ヒント: 連携設定は簡単で、ほとんど自動的に行われます。

5

移行作業を実行

各移行ツールを使って実際の移行作業を行います。Migration Hubは自動的にその状況を追跡します。

ヒント: 小さなアプリケーションから始めて、成功体験を積み重ねましょう。

6

進捗を確認

Migration Hubのダッシュボードで移行の進捗状況を確認します。

ヒント: 問題が発生した場合は、各ツールの詳細画面で原因を調査できます。

Created by SSuzuki1063

AWS SAP Learning Resources

Created by SSuzuki1063

AWS SAP Learning Resources