🌐 AWS Transit Gateway ピアリング

〜 国際空港ネットワークで理解するリージョン間接続 〜

AWS Advanced Networking Specialty

🎯 結論ファースト:3行でわかるTGWピアリング

Transit Gateway ピアリングとは、異なるAWSリージョンにある「交通ハブ」同士を直接つなげる機能です。

  • リージョンをまたいだVPC間通信が、AWSのプライベートネットワーク経由で可能に
  • 既存のDirect Connect接続を変更せずに、新リージョンへの接続を拡張できる
  • ルートテーブルに静的ルートを追加するだけで、トラフィックを制御可能

✈️ 空港ネットワークで理解しよう

Transit Gatewayピアリングを「国際空港ネットワーク」にたとえて理解しましょう。

🏙️ 2つの国際ハブ空港を連絡通路でつなぐイメージ

🏢

ロンドン・ヒースロー空港

= eu-west-2 TGW
🛫
ターミナル1
(VPC-A)
🛫
ターミナル2
(VPC-B)
🛫
ターミナル3
(VPC-C)
国際連絡通路
(TGWピアリング)
🏢

フランクフルト空港

= eu-central-1 TGW
🛫
ターミナル1
(VPC-D)
空港のたとえ 🛫 AWSの実際 ☁️ 役割
🏢国際ハブ空港 Transit Gateway 各リージョンの中央接続ポイント
🛫各ターミナル VPC 実際のリソースが存在する場所
🚇空港間連絡通路 TGWピアリング リージョン間を直接接続する経路
🛤️電車の本社駅 オンプレミス + Direct Connect 社内ネットワーク(データセンター)
📋案内板・フライト表示 ルートテーブル どこ行きはどの経路を使うか指示

📋 試験問題のシナリオを図解

🏢 状況設定

グローバル小売企業が以下の環境を持っています:

  • 📍 オンプレミスデータセンター → Direct Connectでeu-west-2に接続済み
  • 📍 eu-west-2(ロンドン)→ 複数VPCがTransit Gatewayで接続済み
  • 📍 eu-central-1(フランクフルト)→ 新規に1つのVPCを作成(ユーザーに近い位置)

🎯 課題:eu-central-1の新VPCを、既存インフラに「最小限の変更」で接続したい

📐 解決後のアーキテクチャ
🏭

オンプレミス

データセンター
🔄

Transit Gateway

eu-west-2(ロンドン)
VPC-A / VPC-B / VPC-C
+ Direct Connect接続
🔄

Transit Gateway

eu-central-1(フランク)
VPC-D(新規)
⭐ 新規作成

🔗 TGWピアリングにより、Direct Connectの変更なしで新リージョンに拡張

📦 オンプレミス → eu-central-1 VPC へのデータフロー

1
🏭
オンプレミス
2
📡
Direct Connect
3
🔄
eu-west-2 TGW
4
🔗
TGWピアリング
5
🔄
eu-central-1 TGW
6
🖥️
VPC-D

🔧 正解の実装手順(5ステップ)

1

eu-central-1にTGW作成

新リージョンに新しいTransit Gatewayを作成します。これが新しい「ハブ空港」になります。

フランクフルトに新しい国際空港を建設する
2

ピアリングリクエスト送信

eu-central-1のTGWから、eu-west-2のTGWへピアリングアタッチメントリクエストを作成します。

フランクフルト空港からヒースローへ「連絡通路を作りたい」と申請する
3

ピアリングリクエスト承諾

eu-west-2側でピアリングリクエストを承諾します。これで接続が確立されます。

ヒースロー空港側が申請を承認して、連絡通路の建設が決定
4

eu-central-1のルート追加

eu-central-1 TGWのルートテーブルに、eu-west-2方向へのスタティックルートを追加します。

フランクフルト空港の案内板に「ロンドン行きは連絡通路へ」と表示
5

eu-west-2のルート追加

eu-west-2 TGWのルートテーブルにも、eu-central-1方向へのスタティックルートを追加します。

ヒースロー空港の案内板に「フランクフルト行きは連絡通路へ」と表示

⚖️ なぜTGWピアリングが正解なのか?

✅ TGWピアリング(正解)

  • Direct Connectへの変更が不要
  • AWSバックボーン経由で安全・高速
  • 既存VPCの設定変更なし
  • スケーラブルな設計
  • コスト効率が良い

❌ 新規Direct Connect(不正解)

  • 追加コストが高い
  • セットアップに時間がかかる
  • 要件の「変更を最小限に」に違反
  • 管理対象が増える
  • 過剰な構成

🔑 覚えておくべき重要ポイント

🌍

リージョン固有

Transit Gatewayはリージョンごとに作成が必要。異なるリージョン間はピアリングで接続。

📝

静的ルートが必須

TGWピアリングでは動的ルーティングは使えない。両側のルートテーブルに手動で追加。

🤝

承諾が必要

ピアリングはリクエスト&承諾の2段階。異なるAWSアカウント間でも可能。

🔒

プライベート通信

インターネットを経由せず、AWSのプライベートバックボーンネットワークを使用。

❓ よくある質問

🤔 Q: VPCピアリングじゃダメなの?

VPCピアリングはVPC間の1対1接続です。複数VPCがある場合、すべての組み合わせで個別にピアリングが必要になり、管理が複雑化します。Transit Gatewayは「ハブ」として一元管理でき、スケーラブルです。

🤔 Q: TGWピアリングの通信料金は?

データ転送料金が発生します(リージョン間通信のため)。ただし、新規Direct Connect接続を作成するよりも大幅にコスト効率が良いです。

🤔 Q: 帯域幅の制限はある?

TGWピアリング自体の帯域幅制限は最大50Gbpsです。通常の用途では十分な帯域を確保できます。

📚 試験対策のキーワード

この問題のキーワードを見つけるコツ:

  • 「複数リージョン間の接続」 → TGWピアリングを検討
  • 「Direct Connectの変更を最小限に」 → 既存インフラを活用する方法
  • 「オンプレミス + 複数リージョン」 → TGWを中心としたハブ構成
  • 「静的ルート」 → TGWピアリングではスタティックルートが必須

💡 覚え方:「空港同士をつなぐ連絡通路」をイメージ。案内板(ルートテーブル)で行き先を指示する!

Created by SSuzuki1063

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