🏢 AWS Directory Service 完全ガイド

会社の受付・セキュリティで理解する!AD/Managed AD/AD Connector/Simple AD

🏛️ 会社のセキュリティゲートで例えると超わかりやすい!

Directory Service = 会社の「社員証管理システム」

誰が社員か、どの部署か、どの部屋に入れるか...
すべての「身元確認」を一括管理するのがDirectory Serviceです。

AWSには 3つの選択肢 があり、
それぞれ 得意なこと 向いているケース が違います🎯

❓ そもそもActive Directory(AD)とは?

🏢

ADを会社で例えると...

🎫 ADは「社員証管理システム」

大きな会社には必ず 社員証 がありますよね?
• 社員証で入館ゲートを通過
• 社員証で会議室を予約
• 社員証でプリンターを使用
• 社員証で社食で精算

この「社員証システム」がAD!
📋 ADが管理するもの:

誰が社員か (ユーザー情報)
どの部署か (グループ情報)
どの部屋に入れるか (アクセス権限)
どのPCを使えるか (コンピューター管理)
共通のルール (グループポリシー)
💻

技術的に言うと...

🔐 ADの正体:

Active Directory(AD)は Microsoft が開発した
ディレクトリサービス です。

企業のIT環境で:
• ユーザー認証(ログイン)
• アクセス制御(誰が何にアクセスできるか)
• 一元管理(全PCの設定を統一)
を実現します。
🌐 ADの主な機能:

シングルサインオン(SSO)
1回のログインで複数サービスにアクセス
グループポリシー
全PCに同じセキュリティ設定を適用
ドメイン管理
company.local のような社内ネットワーク構築

🎯 AWS Directory Service の3つの選択肢

🏰
AWS Managed Microsoft AD
フル機能のADをAWSで運用
🏢 例え話
「新しいビルに最新の社員証システムを導入」
AWS内に本格的なADを新規構築。すべての機能が使える!
  • フル機能のMicrosoft AD
  • AWS管理で運用負担軽減
  • オンプレADと信頼関係構築可能
  • グループポリシー完全対応
  • マルチリージョン対応
🏆 フル機能・本格運用向け
🌉
AD Connector
既存ADへの橋渡し
🔗 例え話
「本社の社員証で支店のドアも開く」
既存のオンプレADをそのまま活用!新しいシステムは作らない。
  • 既存ADをそのまま利用
  • データはオンプレに保持
  • 認証リクエストを転送
  • AWS内にADデータなし
  • コスト効率が良い
🔗 既存AD活用・橋渡し
🎈
Simple AD
シンプル&低コスト
🏠 例え話
「小さなオフィスの入退室管理」
基本機能のみ。シンプルで安い!小規模向け。
  • Samba 4ベース(非Microsoft)
  • 基本的なAD機能のみ
  • 低コスト
  • 5,000ユーザーまで対応
  • オンプレADとの信頼関係不可
💰 低コスト・小規模向け

🏰 AWS Managed Microsoft AD を深堀り

🏢 会社で例えると...

「新しい本社ビルに最新鋭の社員証システムを導入」

新しいオフィスビル(AWS)に引っ越しすることになりました。
最新の社員証システム(Managed AD)を導入して、
すべての従業員・すべての設備・すべての会議室
一元管理できるようにします。

しかも、ビル管理会社(AWS)が システムのメンテナンス
全部やってくれるので、IT部門は楽ちん!

主な特徴
本物のMicrosoft AD :全機能が使える
マネージドサービス :パッチ適用・バックアップ自動
高可用性 :マルチAZ構成で冗長化
信頼関係 :オンプレADと連携可能
グループポリシー :完全対応
🔗 連携できるAWSサービス
Amazon EC2 :ドメイン参加
Amazon RDS :SQL Server認証
Amazon WorkSpaces :仮想デスクトップ
AWS SSO :シングルサインオン
Amazon FSx :ファイルサーバー
💰 エディションと料金
Standard Edition
• 最大30,000オブジェクト
• 小〜中規模向け

Enterprise Edition
• 最大500,000オブジェクト
• 大規模・信頼関係が必要な場合
⚠️ 注意点
• 3つの中で 最も高コスト
• ドメインコントローラーへの 直接アクセス不可
• スキーマ拡張は 一部制限 あり
• 削除後の 復元不可 (要バックアップ)

🌉 AD Connector を深堀り

🏢 会社で例えると...

「本社の社員証で、新しい支店のドアも開くようにする」

本社(オンプレミス)には立派な社員証システムがあります。
新しい支店(AWS)を作りましたが、別のシステムを導入するのは面倒...

そこで 「橋渡しの仕組み」 だけ設置!
支店で社員証をかざすと、本社のシステムに問い合わせて認証。
社員データは本社だけ で管理するので、
二重管理の手間がありません!

主な特徴
プロキシ型 :認証リクエストを転送するだけ
データ保持なし :AWS側にADデータなし
既存AD活用 :オンプレADをそのまま使用
低コスト :Managed ADより安い
シンプル :設定・管理が簡単
📡 仕組み
1️⃣ ユーザーがAWSサービスにログイン試行
2️⃣ AD Connectorがリクエストを受信
3️⃣ VPN/Direct Connect経由 でオンプレADに転送
4️⃣ オンプレADが認証を実行
5️⃣ 結果をAWSに返送
6️⃣ ユーザーがログイン成功/失敗
こんな時に最適
既存ADを変更したくない
クラウドにデータを置きたくない (セキュリティ要件)
シンプルな認証だけ必要
コストを抑えたい
グループポリシーは不要
⚠️ 制限事項
オンプレAD必須 :単独では使えない
ネットワーク必須 :VPN/DX接続が必要
グループポリシー不可 :AWSリソースには適用不可
信頼関係不可 :他ADとの信頼関係は作れない
ネットワーク依存 :接続断で認証不可

🎈 Simple AD を深堀り

🏢 会社で例えると...

「小さなスタートアップオフィスの入退室管理」

従業員50人の小さな会社。
大げさなシステムは要らないけど、 誰がどの部屋に入れるか は管理したい。

Simple ADは 必要最低限の機能 だけを備えた、
シンプルで安価 なソリューション。
Microsoft ADの全機能は不要!という会社にピッタリ。

主な特徴
Samba 4ベース :Microsoft AD互換のオープンソース
低コスト :3つの中で最安
基本機能 :認証・ユーザー管理
スタンドアロン :オンプレAD不要
簡単セットアップ :数クリックで構築
📊 サイズと容量
Small
• 最大500ユーザー
• 最大2,000オブジェクト

Large
• 最大5,000ユーザー
• 最大20,000オブジェクト
こんな時に最適
小規模環境 (5,000ユーザー以下)
オンプレADがない 新規構築
コスト重視
基本機能で十分
開発・テスト環境
⚠️ できないこと
信頼関係 :オンプレADとの連携不可
MFA :多要素認証非対応
RADIUS :非対応
スキーマ拡張 :不可
大規模環境 :5,000ユーザーが上限

🔄 認証の流れを比較

🏰 AWS Managed Microsoft AD の場合

👤 ユーザー
🏰 Managed AD
(AWS内)
✅ 認証完了

AWS内で認証が完結。オンプレとの通信は不要(信頼関係を作れば連携も可能)

🌉 AD Connector の場合

👤 ユーザー
🌉 AD Connector
(プロキシ)
🏢 オンプレAD
✅ 認証完了

認証リクエストをオンプレADに転送。VPN/Direct Connect経由でオンプレと通信が必要

🎈 Simple AD の場合

👤 ユーザー
🎈 Simple AD
(AWS内)
✅ 認証完了

AWS内で認証が完結。シンプルで軽量。オンプレADとの連携は不可

📊 詳細比較表

項目 🏰 Managed Microsoft AD 🌉 AD Connector 🎈 Simple AD
ベース技術 Microsoft Active Directory プロキシ(転送のみ) Samba 4
オンプレAD必須 ❌ 不要 ✅ 必須 ❌ 不要
AWS内にADデータ ✅ あり ❌ なし ✅ あり
信頼関係(Trust) ✅ 可能 ❌ 不可 ❌ 不可
グループポリシー ✅ 完全対応 ⚠️ オンプレで管理 ⚠️ 基本的なもののみ
MFA対応 ✅ 対応 ✅ 対応(RADIUS経由) ❌ 非対応
ユーザー数上限 〜500,000 オンプレAD依存 〜5,000
マルチリージョン ✅ 対応 ❌ 非対応 ❌ 非対応
コスト 💰💰💰 高い 💰💰 中程度 💰 安い
推奨シナリオ 本格的なAD環境をAWSで構築 既存ADをAWSで活用 小規模・シンプル・テスト

💼 ユースケース別:どれを選ぶ?

🚀

AWSへの完全移行

オンプレミスを廃止し、すべてをAWSに移行する場合
🏆 推奨:AWS Managed Microsoft AD
• フル機能のADをAWS内で運用
• オンプレ依存から完全脱却
• グループポリシーも完全対応
🔗

ハイブリッド環境

オンプレADを維持しつつ、AWSサービスも利用したい場合
🏆 推奨:AD Connector
• 既存ADをそのまま活用
• データはオンプレに保持
• 低コストで簡単導入
🧪

開発・テスト環境

AD機能をテストしたい、開発環境を素早く構築したい場合
🏆 推奨:Simple AD
• 低コストで素早く構築
• 基本的なAD機能で十分
• 本番前の検証に最適
🏢

スタートアップ企業

オンプレADがなく、小規模からスタートする場合
🏆 推奨:Simple AD → Managed AD
• 最初はSimple ADで低コスト運用
• 成長したらManaged ADへ移行
• 将来を見据えた計画を
🔒

セキュリティ重視

データをクラウドに置きたくない、厳しいコンプライアンス要件がある場合
🏆 推奨:AD Connector
• AWS側にユーザーデータなし
• オンプレで完全管理
• 認証リクエストの転送のみ
🌍

グローバル展開

複数リージョンで同じAD環境を使いたい場合
🏆 推奨:AWS Managed Microsoft AD
• マルチリージョンレプリケーション対応
• グローバルで統一されたID管理
• 低レイテンシーでローカル認証

🤔 3ステップで選ぶ!フローチャート

Step 1: 既存のオンプレADはありますか?
✅ ある → Step 2へ
❌ ない → Step 3へ
⬇️
Step 2: AWSにADデータを置いてもいいですか?
✅ OK → Managed AD
(信頼関係を構築)
❌ ダメ → AD Connector
(プロキシとして使用)
⬇️
Step 3: フル機能のADが必要ですか?
✅ 必要 → Managed AD
(新規でフルAD構築)
❌ 基本でOK → Simple AD
(コスト重視・小規模)
⬇️
🎯 あなたに最適なDirectory Serviceが決まりました!
⚠️ よくある失敗パターン
1. AD Connectorなのにネットワークを忘れる
AD ConnectorはVPNまたはDirect Connect経由でオンプレADと通信が必要。ネットワーク接続なしでは動きません!

2. Simple ADで信頼関係を作ろうとする
Simple ADはオンプレADとの信頼関係(Trust)を構築できません。ハイブリッド環境にはManaged ADかAD Connectorを!

3. 小規模なのにManaged ADを選んでしまう
Managed ADは高機能ですが高コスト。5,000ユーザー以下ならSimple ADも検討を!

4. AD Connectorでグループポリシーを期待する
AD ConnectorはAWS側でのグループポリシー適用はできません。EC2へのポリシー適用が必要ならManaged ADを!
💡 選択のゴールデンルール
1. 迷ったらManaged ADを選べ:
フル機能で将来の拡張性も高い。コストは高いが失敗が少ない。

2. 既存ADがあるならまずAD Connectorを検討:
既存資産を活かせる。データ移行不要で導入コストが低い。

3. Simple ADは「本当に小規模」な場合のみ:
5,000ユーザー以下、信頼関係不要、基本機能で十分な場合に限定。

4. 将来の成長を見越して選ぶ:
今は小規模でも、成長したらManaged ADへ移行が必要になるかも。最初から計画を。

5. ネットワーク設計を忘れずに:
AD ConnectorはVPN/DX必須。Managed ADもオンプレ連携するならネットワーク設計が重要!

🎓 まとめ

🏢 社員証システム = Directory Service

AWSで「誰が」「何に」アクセスできるかを管理するための
3つの選択肢があります

🏰
Managed Microsoft AD

フル機能の
本格AD環境
本格運用向け
🌉
AD Connector

既存ADへの
橋渡し役
既存AD活用
🎈
Simple AD

シンプル&
低コスト
小規模向け

🎯 選び方のポイント:

既存ADあり + AWSにデータ置ける → Managed AD
既存ADあり + データはオンプレのみ → AD Connector
既存ADなし + フル機能必要 → Managed AD
既存ADなし + シンプルでOK → Simple AD

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Created by SSuzuki1063

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