🌐 CIDRブロック集約と許可プレフィックスリスト

Direct Connect × Transit Gateway ハイブリッド接続でのルートアドバタイズ最適化

結論ファースト:正解と理由

✅ 許可プレフィックスリストに 10.0.32.0/20 を追加する

残り1つのエントリしか使えない状況で、2つのVPC(10.0.32.0/21と10.0.40.0/21)を オンプレミスにアドバタイズするには、これらを1つのスーパーネット(10.0.32.0/20)に集約 することで解決できます。/21を2つ合わせると/20になり、効率的にルートを広告できます。

🏢 たとえ話:郵便配達システムで理解する

🏠 各VPCは「マンションの一棟」

10.0.32.0/21 → 「山田マンション」(101〜255号室)
10.0.40.0/21 → 「鈴木マンション」(101〜255号室)

それぞれ独立した住所体系を持っています。

📮 プレフィックスリストは「配達ルート表」

郵便局(オンプレミス)が「どの住所に配達するか」を記録するリスト。 残りスペースが1行しかないので、効率的に記載する必要があります。

🏘️ スーパーネットは「地区名」

「山田マンション」と「鈴木マンション」を「青山地区」として 1行にまとめる = 10.0.32.0/20

これで1行で両方のマンションに配達できます!

🚚 ルートアドバタイズは「配達可能エリアの通知」

AWS側からオンプレミスに「この住所範囲に送ってOKですよ」と伝えること。 効率的にまとめれば、少ないエントリで多くのVPCをカバーできます。

📋 問題のシナリオを図解

現在のハイブリッドアーキテクチャ

🏢
オンプレミス
データセンター
🔌
Direct Connect
専用線接続
🌉
DX Gateway
許可プレフィックスリスト
🔀
Transit Gateway
中央ルーター
VPC 1
VPC 2
VPC 3
VPC 4
...
VPC 19
🆕 VPC 20
10.0.32.0/21
🆕 VPC 21
10.0.40.0/21

🔢 CIDRブロックの集約(スーパーネット)を理解する

割り当てられた2つのCIDRブロック

10.0.32.0/21
IPアドレス範囲
10.0.32.0 ~ 10.0.39.255
利用可能IP数
2,048個(2^11)
10.0.40.0/21
IPアドレス範囲
10.0.40.0 ~ 10.0.47.255
利用可能IP数
2,048個(2^11)
⬇️ 集約(スーパーネット化) ⬇️
10.0.32.0/20
IPアドレス範囲
10.0.32.0 ~ 10.0.47.255
利用可能IP数
4,096個(2^12)

📋 許可プレフィックスリストの制約

#
CIDRブロック
対象VPC
状態
1
10.0.0.0/21
VPC 1-3
使用中
2
10.0.8.0/21
VPC 4-6
使用中
...
...
...
使用中
19
10.0.24.0/21
VPC 17-19
⚠️ 残り1枠
20
10.0.32.0/20 ✨
VPC 20-21(集約)
✅ 新規追加

🧩 問題解決の思考プロセス

1

制約条件を確認

プレフィックスリストには残り1エントリしか追加できない。
しかし、追加したいVPCは2つ(10.0.32.0/21と10.0.40.0/21)

2

CIDRブロックの連続性を確認

2つのブロックが連続した範囲かどうかをチェック:

10.0.32.0/21 = 10.0.32.0 ~ 10.0.39.255
10.0.40.0/21 = 10.0.40.0 ~ 10.0.47.255
───────────────────────
39.255の次が40.0 → 連続している!
3

スーパーネットを計算

連続する2つの /21 を1つの /20 に集約できる:

/21 × 2ブロック = /20 × 1ブロック
(プレフィックス長が1つ減る = 範囲が2倍)
結果:10.0.32.0/20
4

許可プレフィックスリストに追加

Direct Connectゲートウェイの許可プレフィックスリストに10.0.32.0/20を追加。
これにより、1エントリで2つのVPCのルートをオンプレミスにアドバタイズできる!

❌ vs ✅ アプローチの比較

個別に追加(失敗)

10.0.32.0/21 を追加 → 成功

10.0.40.0/21 を追加 → 失敗!クォータ超過

🚫 2エントリ必要だが、残り1エントリしかない

VS
集約して追加(成功)

10.0.32.0/20 を追加 → 成功!

✅ 1エントリで両方のVPCをカバー
✅ クォータ制限内で解決

🎯 試験で押さえるべきキーポイント

📊

クォータ制限の把握

プレフィックスリストには最大エントリ数の制限がある。制限に達する前に効率的な設計が必要。

🔢

CIDR集約の計算

連続するCIDRブロックは上位のプレフィックス(小さい数字)に集約可能。/21 × 2 = /20

🎯

許可プレフィックスリスト

DXGWとTGWの関連付けで、オンプレミスへアドバタイズするルートを制御するリスト。

❓ よくある質問

Q1 なぜ/21を2つ合わせると/20になるのですか?
プレフィックス長(/の後の数字)は、ネットワーク部分のビット数を表します。 /21は2^11=2,048個のIPアドレスをカバーし、/20は2^12=4,096個をカバーします。 連続する2つの/21(合計4,096個)は、1つの/20でちょうど表現できます。
Q2 許可プレフィックスリストとAWSマネージドプレフィックスリストの違いは?
許可プレフィックスリスト:DXGWの関連付け設定で、オンプレミスへアドバタイズするルートを指定するもの。
AWSマネージドプレフィックスリスト:セキュリティグループやルートテーブルで使用する、AWSが管理するIPアドレス範囲のリスト(例:S3のIP範囲)。 この問題では前者を扱っています。
Q3 集約できないCIDRブロックの場合はどうすればいい?
連続していないCIDRブロックは集約できません。その場合の選択肢: 1) クォータの引き上げをAWSサポートにリクエスト、 2) 既存のプレフィックスを見直して集約可能なものがないか確認、 3) IP設計を見直して連続した範囲を割り当てる。

Created by SSuzuki1063

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